将軍の独り言

皆さんの役立つ生活指南を主にした雑記ブログです。

年賀状発売を前に。マナーいろいろ

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 どうも、将軍です。

 10月も残り少なくなりました。

 11月に入ると、年賀状や喪中はがきの発売が始まります。

 ここ近年は、メールやラインの普及により、年賀状の売れ行きがどんどん減っては来ていますが、それでも、年賀状には、メールやラインにはない温かさを感じることができます。

 今回は、年賀状発売を前に、改めてマナーについてお話をしていきます。

 

目次

 

年賀状のマナーをどこまで知っていますか?

 年賀状の目的は、新年を祝う挨拶ですが、マナーもそれなりに存在します。

 今から質問します、各設問の内容は、〇でしょうか?それとも×でしょうか?お時間があれば、ぜひ回答してみてください。

 それでは、始めます。

  1. 年賀状には、「あけましておめでとうございます」をはじめとした、数々の種類の賀詞がありますが、目上の方に使ってはいけない賀詞がある
  2. 夫婦宛など、宛名を連名にする場合、「様」は名の下に一つだけでよい
  3. 目上の方には、差出人の住所名前は裏面に書くのが正しい。
  4. 例えば、2018年の末に不幸があり、2019年用の年賀状をすでに出してしまった場合、次の年の2019年が喪中になるため、2020年用の年賀状を出すことはできない
  5. 小学生程度の年齢までの子ども同士の年賀状のやり取りの宛名は、「(お友達の保護者の名前)様方 (お友達の名)様」にした方がいい。

 皆さんは、全問正解する自信はありますか?

 

正解と解説

 正解は、1以外は全て×になります。

 設問2~5につきましては、意外と間違って覚えていらっしゃる方が多くいます。

 これから、各設問における解説と間違いやすい要因を説明していきます。

1 目上の方に使ってはいけない賀詞とは?

 年賀状の賀詞を見ると、「あけましておめでとうございます」以外に、「Happy New  Year」など、色々な種類があり、友達に送るのであれば、何となくこの文面が好きなどという感覚で選んでいただいて差し支えないでしょう。しかし、目上の方には、「Happy New Year」はもちろんのこと、「賀正」「迎春」などの2文字のものを使うことはマナー違反とされています。

 その理由は、「賀」とは「祝う」という意味合いがあり、文字通り「正月を祝おう」というように、友達に話しかけるような意味合いになってしまうが故です。

 目上の方には、「謹賀新年」「恭賀新年」のように、4文字のものを使うのがマナーとなり、「謹賀新年」には「謹んで新年をお祝いします」という意味合いがあるように、2文字増えることにより、敬意を与えることになります

 もちろん、「あけましておめでとうございます」という賀詞を使うことも差し支えありません。

2 夫婦宛など、連名の宛名の書き方は?

 一枚の年賀状に、夫婦など、連名宛で送る機会もあるかと思います。

 今では、パソコンが普及して自身で印刷されたり、印刷業者に依頼されるので、かつてほどは頻度は減りましたが、かつては年賀状の宛名は、印刷業者に依頼しない限りは、手書きでするのが当たり前でした。

 そこで、夫婦など、連名で送る場合に、「〇×太郎 花子」と、名前は二人分書いているが、「様」は一回り大きく、一つだけ書かれる方が多くいらっしゃいました。

 しかし、「様」は敬称になるため、連名でする場合でも一人一人につけるのがマナーです。「様」を一つだけしか書かずに送ることは、大変失礼に当たります

3 上司に宛てた年賀状の差出人名と住所は裏面に書くのがマナーなのか?

 年賀はがきの表には、ちゃんと差出人向けの郵便番号を書く欄が存在していることから、表面に差出人名と住所を書く方が多い反面、個人の好みで裏面に差出人名と住所を書く方も存在し、印刷業者で依頼した年賀状でも、どちらのパターンも存在するため、一概にどちらが正しいかは言い切れません。

 しかし、保管のために年賀状ホルダーに入れる場合、裏面を上にするケースが多いことから、裏面に差出人を書けば、わざわざホルダーから抜く手間が省けることから、そういっている方がいるのではないかと考えられますが、筆者は表だからマナー違反であるとは思いません。

4 年末に不幸があった場合は、翌年が喪中になるために、年賀状を出すことができないのか?

 一番迷われ、一番間違った考えを持った事象ではないかと筆者は思います。

 2018年の年末など、もう既に2019年用の年賀状を送った後に不幸が起きるということも珍しいことではありません。そのような時、ほとんどの方が、「2019年が喪中なので、2020年用の年賀状は送れない」という認識をされるかと思います。これは、忌中が四十九日であること、喪に服す期間が一年と言う認識を持っている方が多くいることが大きな要因であると考えます。

 しかし、年賀状における喪は、あくまでも、不幸があった当該の年を指すため、新年を迎えたと同時に喪が明けるという認識になります。したがって、既に2019年用の年賀状を送った後、2018年の年末に不幸があった場合、2019年の年明けには喪が明け、2020年用の年賀状も通常通り送って差し支えないということになります。

 もちろん、「気分的にそんな気になれない」ということであれば、自身の気持ちを優先していただいて構いませんが、年末に不幸があった場合には、翌年が喪中になるということはありません

5 子ども同士の年賀状の宛先に、「(保護者の名前)様方」を併記する必要性は?

 結論から申しますと、「必要はない」と考えます。

 本来、「様方」というのは、里帰り出産などで実家に帰省しているために、実家に郵便を送るようにしているなど、世帯主の名字と受取人の名字が違う場合に使います

 しかし、筆者が小学生の頃には、当たり前のように「(父の名前)様方 将軍様」という年賀状が届いていましたため、長い間筆者もそれがマナーであると考えていました。

 子ども同士の年賀状の宛先に、「(保護者の名前)様方」も併記する理由は、大人宛に比べ、子ども宛の年賀状は数が少ないこと、そして、田舎の方であれば、同じ苗字の家が固まっているため、誤着を防ぐ意味合いもあります。

 今では、各世帯のデータは、電子化されていますので、以前に比べると誤着の割合もずっと減ってきていることでしょう。

 マナーと言うよりは、郵便配達員への配慮の名残と言えます。

 

まとめ

 いかがでしたでしょうか?

 年賀状には、数々のマナーがありますが、中には間違った認識を持ったままでいたものもあります。

 メールやラインの普及で、年賀状を送ることも減ってきていますが、正しい知識を得て新しい気分で改めて年賀状を今年は送ってみてはどうでしょうか?

 読んでいただいてありがとうございました。

 では、また。