喪中の時のお正月の過ごし方指南
どうも、将軍です。
クリスマスが終わると、街中は一気にお正月モードに切り替わりましたね。
特に、今年は平成最後のお正月と言われているため特別なお正月が迎えられそうなそんな予感がしてきます。
とはいえ、喪中である方々はもちろん、今年は大阪の大地震に西日本豪雨、相次ぐ台風に北海道の大地震と沢山の災害に見舞われてしまった年であり、被災者の方々の中には、お正月を祝う気分になれない方もいらっしゃるでしょう。
今回は、喪中の時のお正月の過ごし方についてお話ししていきます。
前回、喪中の時の年賀状についてお話ししましたが、こちらと合わせてお役に立てれば幸いです。
目次
基本的に喪中にはお正月は祝わない
地域や育った環境もあり、また、喪中の考え方も人それぞれ異なるために一概に言えませんが、基本的に喪中にはお正月は祝いません。
これは、明治時代に制定された法律である「服忌令(ぶっきりょう)」が原点となっています。
服忌令とは、江戸幕府が定めた法律がベースとなり、時代とともに中身もだいぶ変わり、昭和22年の法改正でこの法律も廃止されましたが、それでもこの名残はマナーとして残り、忌中は自宅謹慎の期間(いわゆる四十九日に該当)、喪中はお祝い事を控える期間(概ね一年間に相当)と捉える方が多くいらっしゃいます。
しかし、時代の流れが変わり、今では喪中の方が、相手の方に「喪中ではあるが、皆さんの年賀状をお待ちしています」といったニュアンスの文面の新しいスタイルの喪中はがきも今では出ています。
筆者も、10数年前までは喪中の方へ年賀状をするということは、大変なタブーであると考え、喪中はがきについても「こっちは喪中なんだから年賀状は辞めてね」と言った内容の意思表示文であると思っていたため、年賀状を出すにあたり、友達が喪中であるかどうかというのは大変気にしていました。無理もありません。喪中の方々にとっては、「あけましておめでとう」の文面は「葬式おめでとう」と言われているように捉われかねない、そう考えていたというのもありますが、筆者の付き合っていたかつての友達は、一般的な考え方では喪中とはしないであろう。結婚はおろか、婚約さえしていない、単なる恋人といった関係でしかない、当時付き合っていた恋人の親が亡くなったという理由で、「母親を亡くしたので年賀状は辞めてくれ」と強く希望されていました。
それ故に、彼女は新年が明けた際にも、「あけましておめでとう」ではなく、「おはよう」といった、普段通りの挨拶をされていました。
かつての友達のように、親戚関係でもない方の死で自身が喪中気分になり、相手にもその意思表示をするという考え方の方は稀でしょう。
喪中の際には、「あけましておめでとう」などの言葉にも気を付ける必要がありますが、決してしてはいけないことは、相手の方がその言動をされたからと言って、目くじらを立てて相手を非難しないことです。
通常通り過ごすのも悪いことではない
いくら法改正されたとはいえ、マナーとして認識されている以上、皆さんと同じようなペースで過ごすことに気が引けると考える方もいらっしゃることでしょう。
しかし、70年以上前には確かに「法律」で定められたことではあっても、現代はもう法律で定められたことではありません。それに、社会に出る人間が増えた以上、この通りに過ごすことは大変無理があります。ましてやお子さんであれば、尚のこと難しいでしょう。
現代では、「マナー」の一環であり、その考え方は人それぞれになります。もちろん節度や常識の範囲内というものはありますが、特に故人の年齢が高かった場合や、お子さんに対してであれば、通常通りに過ごすことは必ずしも悪いことではないでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
喪中の時にはお正月は祝わないとされていますが、現代では法律で定められていない以上、どちらかと言えば個々の意思に近い部分があります。
喪中の時に普通通り過ごすことで、眉をひそめる方も中にはいらっしゃりますが、最もみっともないのは、喪中だからと目くじらを立てて非難をすることでしょう。
次回は、喪中の時のお年玉についてお話ししていきます。
読んでいただいてありがとうございました。
では、また。